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2021年07月26日(月)
クジラ来襲 -海外投資ファンド-
去年はカナダの大手不動産投資ファンド「ベントール・グリーンオーク」が
1兆円規模の不動産投資を発表しました。
そしてまた今年欧州の不動産投資ファンド大手、 パトリツィアが日本の不動産投資に本格参入します。
投資金額は今後3~4年で3000億円。
パトリツィアはドイツに本拠があり、運用資産規模は470億ユーロ
(約6兆円)現在は9割が欧州の不動産に投資しています。
今回は日本の独立系ファンド「建造キャピタル」を買収する形で日本へ参入しました。
現在の日本での資産規模は複数の賃貸マンションで規模は約300億円。
今後10倍へ増やす予定。
パトリツィア日本法人の社長には、三菱商事子会社の
「ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント前社長の中元克美氏が就任しました。
今後は賃貸マンションとサテライトオフィスとして人気の郊外のオフィスビルに投資する予定です。
日本の不動産に海外投資家の関心が高い理由としては
借入コストの低さ、リターンの高さが挙げられます。
これからも、クジラ(海外大手不動産ファンド)の参入は
東京オリンピックの宣伝効果、為替の割安感、
ワクチン接種による経済回復等で増えることが予想されます。
またインバウンドが消滅し、経営の厳しい
ホテル業界でも世界の高級ホテルブランドが日本へ進出しています。
京都では、フランスの 「フォションホテル京都」
大阪市ではマリオット系の 「W大阪」 (一泊100万円の部屋も)
業界では2023年春には、ホテルの需要は回復すると予想しています。
これだけ クジラ(海外ファンド)が来襲してくると
私たちデベロッパーのところにも1棟ごと売ってほしいという依頼や
マンション用地の入札でファンド系と競争になることもあるでしょう。
マンション価格が上昇して個人投資家が都心の実物不動産を買いにくい時代が来る可能性があります。
そして数年待っていても今のところ安くなる要因はありません。