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2020年08月28日(金)

購買力平価説-ビックマック指数-

ニューヨークダウ平均株価は上昇を続け、ナスダック指数は過去の最高値を更新しています。
アップルの時価総額が2兆ドルを超え、電気自動車のテスラも
上場来高値を更新中です。
アメリカの実質金利が下がっていることが大きな要因です。
日本でもGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)の株や
アメリカ株の投資信託が個人投資家にも人気があるそうです。

海外の資産に投資する場合
短期的な投資であれば、問題ないですが、長期投資として考える場合は
為替の動向にも注意が必要です。
為替の変動には、様々な要因があります。
金利差、貿易収支、要人の発言(トランプ大統領のツイートなど)経済指標などです。

長期的な要因の一つとして、
購買力平価説(Purchasing Power Parity、略してPPP)
という考え方があります。

「ある時点における同一の商品・サービスは、ひとつの価格になる」という
『一物一価の法則』 から中長期的な為替レートを予測する方法です。

購買力平価でよく使われる指標はビックマック指数です。

例えば、日本でビックマックが300円 アメリカで3ドルだとすると
1ドル100円が適正な為替レートという理論です。

現在のビックマック指数は
◎世界のビックマック指数2020年
1位  スイス   6.71USドル
2位  ノルウェー 5.97USドル
3位  アメリカ  5.67USドル
4位  スウェーデン 5.44USドル
5位  カナダ     5.18USドル
26位 日本     3.54USドル
※引用     経済紙 「エコノミスト」

参考に2020年の日本でのビックマックは390円
アメリカでは5.67ドルです。
現在の為替レートは1ドル106円程度ですが、一物一価の法則で
考えると、1ドル69円程度が適正レートになります。
更にアメリカは、日本よりもインフレ率が高く今後も物価は上昇しそうです。

最近のドル円は約106円ですが、購買力平価説が正しければ
10年後20年後は、大幅な円高になる可能性があります。

例えばGAFAの株が、今からまだ50%値上がりしたとしても、ドル円が
70円くらいになると、円ベースで考えると利益は為替差損で消えてしまいます。

購買力平価説を信じるのであれば、資産を円で所有していた方が有利ということになります。
不動産にレバレッジをかけて投資することは、ローン金額も含めて円資産で
資産を所有することになります。

※為替レートに関しては予想が大変難しく様々な要因で動くので
購買力平価説は一つの要因として考えてください。
※ハワイなどアメリカへ移住する計画のある方は、そのままドルを使えるから
問題ないです。
※今、人気の金(ゴールド)も日本人にとっては輸入品なので
円高になると価値が下がることになります。

※ほかにも購買力平価に使われる指数は スタバの
「トール・ラテ指数」や アップルの「iPod」指数があります。

 

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