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2020年05月22日(金)

日本の国債-1100兆円-

現在日本の国債発行残高は約1100兆円
単位が大きすぎてよくわからないので他の単位の大きいものと比較してみます。

参考に
株式の時価総額
トヨタ自動車 約20兆円
ソフトバンクグループ 約10兆円

2020年の国家予算 約102兆円

1年間の税収は63.5兆円  
国債発行は32.5兆円

日本のGDP 国内総生産 約500兆円

これでもまだ
日本の国債1100兆円が多いのか少ないのかわかりませんので、
世界の主要国のGDP比率で比較してみましょう。

各国の国債発行残高のGDP比率
ドイツ   57%
イギリス  86%
カナダ   88%
フランス  99%
アメリカ  107%
イタリア  133%
日本    230%

GDP比率でみると、日本はトップです。

さて国債は、誰の借金になるのでしょうか?
政府の借金なので国民の借金ではないです。
しかし国民一人あたりにすると871万円となります。
いずれ、国民の税金で返済するわけですから、他人事ではありません。

これに対して、日本の政府には資産がたくさんあるから
問題ないという意見もあります。

それでは、政府(国)の資産とは何があるのでしょうか?

年金資産(これは私たち国民が将来もらうものでは)
道路、河川、橋(確かに資産ですが、誰か買う人がいるのでしょうか)
独立行政法人 
(国立大学、 国立美術館、博物館、国立病院など)

政府保有株式
JT、NTT、日本郵政など約23兆円

政府(国)の資産は約600兆円という試算がありますが
実際に、売却できる金額は100兆円~200兆円
くらいではないでしょうか。

また日本の国債は約90%を国内で消化しているから問題ないという
意見もあります。
実際の保有を見てみると、
日本銀行  47%
都市銀行など  15%
生損保      21%
公的年金(GPIF)  4%

※資料引用)日本銀行より

また国民の金融資産多いことも国債の信用力に繋がっています。
現在 日本人の個人金融資産は約1900兆円
預金等、国民の金融資産に資産税をかければ、あっと言う間に国の借金は返済できます。

かつての日本ではこんなことがあったそうです。小説ではありません。
1944年 日本国債の発行残高が、国内総生産(GDP)の二倍以上に達したため償還が不可能となった。
このため預金資産を凍結して評価し、財産税が課されました。

その当時の税率はこちら
※お巡りさんの給与が45円だった時代です。

課税価格 税率
10万円超-11万円以下 25%
11万円超-12万円以下 30%
12万円超-13万円以下 25%
13万円超-15万円以下 40%
15万円超-17万円以下 45%
17万円超-20万円以下 50%
20万円超-30万円以下 55%
30万円超-50万円以下 60%
50万円超-100万円以下 65%
100万円超-150万円以下 70%
150万円超-300万円以下 75%
300万円超-500万円以下 80%
500万円超-1,500万円以下 85%
1,500万円超 90%

現在の物価にすると400倍くらいだそうです。
現在の約1億円以上の財産で50%の税金です。

※預金封鎖⇒ 財産税など、現在ではありえない話ではあると思いますが
GDPの300%も400%も国債発行ができるとは思えないので
将来の日本では、増税かインフレの可能性が高いと思います。

 

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