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2020年10月16日(金)
不動産投資ファンド-クジラ参入-
日本の不動産は、海外から見るととても魅力があるようです。
カナダの大手不動産ファンド 「ベントール・グリーンオーク」(BGO)が、
日本の不動産に1兆円の投資をすることを決めました。
1兆円という規模が、日本の不動産市場にとって大きいか小さいかは
日本の1年間の商業不動産の取引額が、4.2兆円
REIT(不動産投資信託)の時価総額が約14兆円という数字から見て
なかなかの大きな数字です。
1棟10億円のビルやマンションが、1000棟も買える計算になります。
なぜ、日本の不動産が外国勢から見てそれほど魅力的なのでしょうか?
理由はいくつかあります。
① 治安が良い
② 人口が多い
③ 国民の貯蓄が多い
④ 食事が美味しい
⑤ 他の世界の都市より割安 など
そして今回1番大きな理由は、新型コロナの感染者が世界に比べて
少ないことです。
日本も油断できない状況ではありますが、
人口10万人あたりの新型コロナ感染者数でみると
1位 ブラジル 2406人
2位 アメリカ 2372人
3位 スペイン 1842人
4位 ロシア 909人
5位 イタリア 595人
6位 インド 520人
日本 71人
1日の感染者数もイギリス、フランスなどは1万人を超えていますが
日本では500人前後で推移しています。
今のところ、日本は新型コロナにも割と安全な国として見られているようです。
また都心のオフィスビルは、在宅勤務・リモートワークの影響で需要減が懸念
されていますが、日本の家は狭いので在宅には向かない。
オフィスに人がまた戻ってくるであろうと予想しています。
またホテル等はコロナ禍で一番の影響を受けた不動産ですが、
今の割安な時期に購入し、観光・旅行・インバウンド需要が回復した後に
売却することを目論んでいるようです。
グリーンオークはすでに今年4月、東京都千代田区の大型オフィスビルを
取得しており、2017年にも銀座シックスの8階ワンフロアを
200億円で購入して話題になりました。
投資ファンド(グリーンオーク)はやはり東京の不動産が好きなようです。
弊社、明和グループのマンション用地の仕入れ部門も、コロナ禍の影響で
一等地のマンション用地が安く買えるチャンスがあるかと考えていましたが
1兆円も資金のある、ハゲタカファンド(くじら)と競合するわけですから
厳しい状況です。
都心の一等地の不動産は、売り物が出るだけでもラッキーと考えて
価格が安くなるのは難しそうです。
グリーンオーク(BGO)のソニー・カルシ 最高責任者が言いました。
「今の日本の不動産市場は、世界で一番魅力的なマーケットだ」