[お問い合わせ]営業時間/10:00~17:00
0120-005-633

2024年09月24日(火)

アッパーマス層とは?意味や占める割合、目指し方について解説 -後編-

アッパーマス層とは、ごく一般的なマス層よりもワンランク高く、富裕層よりもワンランク低い層のことです。純金融資産が3,000~5,000万円の層をアッパーマス層と呼んでいます。

前編の記事では、アッパーマス層とはなにか、日本におけるアッパーマス層の割合を交えながら解説しました。
ここからは、アッパーマス層の特徴や、アッパーマス層になると早期リタイアを実現できるのかを解説したうえで、アッパーマス層になる方法をご紹介します。

 

アッパーマス層の特徴

アッパーマス層の特徴を、次の3項目からご紹介します。どのような職業に就き、どの程度の年収を得ている方がアッパーマス層になれるのかを見ていきましょう。

<アッパーマス層の特徴>
・アッパーマス層の年収
・アッパーマス層の収入源
・アッパーマス層の職業

 

アッパーマス層の年収

アッパーマス層は3,000~5,000万円の資産を持つ方を指すため、目安となる年収は一概に言えません。ただし3,000~5,000万円の資産形成を行うためには、一定以上の年収が必要です。

仮に年収1,000万円で、年間400万円を貯金したとしても、3,000万円の貯金をつくるためには約8年がかかります。大卒の方が30代半ばまでにアッパーマス層になるためには、30歳までには年収1,000万円をクリアする必要があるので簡単ではないでしょう。

 

アッパーマス層の収入源

アッパーマス層の収入源となるのは、次のとおりです。

 

<アッパーマス層の収入源>
・給与所得
・副業により得た副収入
・不動産投資や株式投資、FXなどによる資産運用

 

先述したとおり、アッパーマス層になるためには一定以上の年収が必要になります。「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、年収1,000万円を超えている人の割合は約4.9%とわずかです。そのためアッパーマス層を目指すためには、副業や投資による副収入を得ることが近道となります。

 

アッパーマス層の職業

アッパーマス層に多いのは、「インカムリッチ・プロフェッショナル」と呼ばれる、専門性の高い職業に就く人物です。インカムリッチ・プロフェッショナルに該当する主な職業を見てみましょう。

 

<インカムリッチ・プロフェッショナルの職業例>
・弁護士や公認会計士などの士業
・10年以上のキャリアを持つ医師
・金融やITなど専門性が高い職業
・経営コンサルタントなど高い専門性や経験が求められる職業
・外資系企業における幹部クラスの社員
・大企業で役員報酬を得ている40代~50代の社員
・税理士法人などの役員
・トップクラスのプロスポーツ選手
・メディア出演が多い芸能人
・起業家

いずれも専門的な知識や特殊な技能が求められる職業です。アッパーマス層の職業には、ごく一般的な会社員は含まれていません。そのため一般的な会社員の方がアッパーマス層になるためには、本業以外の収入源を得る必要があります。

 

アッパーマス層なら早期リタイアもできる?

マス層からアッパーマス層になり、早期リタイア(FIRE)を実現しようと考えている方も多いでしょう。しかし結論として、アッパーマス層が早期リタイアを果たすのは非現実的と言わざるを得ません。なぜならば、夫婦2人が老後に必要な資金だけで2,500万円とされているためです。

アッパーマス層の資産は3,000万円以上なので、それだけでは65歳以降の老後資金を捻出するだけでギリギリの状態です。45歳でリタイアして毎月30万円を消費した場合、54歳までには3,000万円の預貯金が底を突いてしまいます。独身の方でも早期リタイアは難しいでしょう。

一般的なサラリーマンの方が早期リタイアを目指す場合、有効なのは不動産投資です。不動産投資は不労所得を狙える投資のため、本業に差し支えません。また資産寿命が長い投資法でもあり、リタイア後も安定した収入を得やすいため、早期リタイアを目指す場合にも適しています。

 

アッパーマス層になるには?

アッパーマス層になるためには、インカムリッチ・プロフェッショナルに該当する職業に就くことが近道ですが、すでに社会人になった方がインカムリッチ・プロフェッショナルの職業に就くことは困難でしょう。また節約や節税といった工夫を行ったとしても、通常の給与所得だけでつくれる預貯金には限界があります。

しかし以下の方法を用いることにより、今からでもアッパーマス層を目指すことが可能です。それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

 

<アッパーマス層になる方法>
・給与以外での収入源を確保し、年収を増やす
・資産運用をして、資産を増やす
・支出をコントロールし、資産を減らさないようにする

 

給与以外での収入源を確保し、年収を増やす

一般的な職業に就いている方の場合、給与のやりくりだけでは3,000万円以上の貯蓄をつくることは困難です。そのため給与以外の収入源を確保して、年収を増やすことにチャレンジしましょう。副業をはじめたり、不動産投資や株式投資を行ったりして副収入を得ることにより、資産を増やせます。

 

資産運用をして、資産を増やす

資産運用を行い、資産を増やすことも有効な手段です。日本では低金利政策が続いているため、資産を銀行に預けているだけではお金が増えません。不動産投資や株式投資を行いハイリターンを目指すことが、アッパーマス層を目指すためのポイントです。

 

支出をコントロールし、資産を減らさないようにする

資産を増やすだけでなく、減らさないようにすることも意識しましょう。私生活の節約に加えて、リスクの少ない投資法を選ぶことも重要です。不動産投資は株式投資と比較するとリスクが少なく、相続税や所得税、住民税などの節税対策も同時に進められるため、アッパーマス層を目指す方に適しています。

 

まとめ

アッパーマス層とは、保有する資産の階層を示す指標です。3,000~5,000万円の資産を持つ方をアッパーマス層と定義しており、日本におけるアッパーマス層の世帯割合は約14.3%とされています。

一般的な会社員の方は、給与収入や貯蓄、節約だけではアッパーマス層になれません。資産運用を行い、資産を効果的に増やすことがアッパーマス層への近道です。不動産投資は節税効果に加えてキャピタルゲイン、インカムゲインの両方を狙えるため、アッパーマス層を目指す方の資産運用方法として適しています。

 

※本コンテンツは情報提供を目的としており、不動産投資その他の行動において断定的判断を提供する目的で作成したものではございません。物件購入、融資条件等の不動産投資の最終決定はお客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、運営者及び情報提供者は一切の責任を負いません。

関連記事

コラム143「アジア勢 -ファンド-」を公開致しました。

コラム126「値上げの秋 -原油高騰-」を公開致しました。

コラム30「マンション購入適齢期-マンション経営は、何歳から始めるのが最適なのか?-」を公開致しました。