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2021年10月01日(金)
IT企業と自社ビル -グーグル-
コロナ禍でリモートワークが進んでいます。
特にIT企業では多くの企業がリモートで仕事ができるため
オフィスの一部を解約し、オフィスの空室率が上昇しています。
そんな中でちょっと違和感のあるニュースを見つけました。
アメリカのグーグルがニューヨークのオフィスビルを21億ドル(約2300億円)で購入するそうです。
このビルは、マンハッタン西側のハドソン地区にあり
12万平方メートル(東京ドーム2.6個分)の広さの「セントジョンズ・ターミナル」
日本のビルと比較すると、三井不動産が西新宿の56階建ての「新宿三井ビルディング」を売却しましたが、
去年の売買で金額は1700億円でしたからそれよりも大きな金額です。
※「新宿三井ビルディング」
ビル1棟の金額としては、アメリカの歴史に残る高額とのことです。
グーグルのスンダ―・ピチャイCEO(最高経営責任者)は
オフィス勤務の重要性を強調しています。
「社員が集まり対面で共同作業しコミュニティを築くことがグーグルの重要な文化の一つである」
アマゾンも同様に社員の対面共同作業の重要性を強調しておりオフィス拡張のため不動産を取得しています。
同社はバージニア州アーリントンで第二本社の開発を進めています。
3棟の22階建てオフィスビルと107mのタワーを建設する計画です。
またマサチューセッツ州ボストンでは技術開発拠点を拡大する計画で
数年で3000人超の従業員を新規採用することも発表しています。
アマゾンはコロナ禍で経営破たんした老舗百貨店
ロード・アンド・テイラーのビル(5万8500平方メートル)を取得してオフィスに転換する計画です。
※ニューヨーク5番街 ロード&テイラー
アマゾンでは、物流施設や小売店のスタッフはコロナ禍でも出勤し、
ホワイトカラーだけ在宅勤務を続けていくことに社内から反発があるので、いずれは多くの社員を通常勤務に戻す予定です。
不動産とは直接関係ないITビックカンパニーですがしたたかに割安になった不動産を取得しています。
一歩先を行くところが、世界一流の成長企業です。